Facebookにもポストしましたが、笛吹市を含めた山梨県の観光を「成長」させていくために、参考にする素材の1つとして『平成22年山梨県観光入込客統計調査報告書』が興味深いので、ご紹介しておきます。
ご意見やご感想、ご提案などいただけると幸いです。
(以下、ふえふき☆タイムスの「今週のテーマ」から抜粋し、一部加筆したものです)
平成22年(同年4月〜平成23年3月)の県観光統計調査によると、イベントや行祭事を除いた同年の山梨県内への観光客の実人数は、約2,570万人(延べでは4,386万人)で、日帰り客が約1,972万人、宿泊客が510万人です。
そのうち、訪日外国人は約53万人とカウントされています。
山梨県としての観光の課題はいくつかあります。
まず、宿泊した場合の滞在状況ですが、1泊(71.8%)がほとんどで、2泊(18.8%)以上はごくわずかです。
長期滞在のニーズがないのか、そうした企画提案がないのか、都市近郊のお客様が多いことから、利用交通機関も自家用車等の利用が78%となっていることから、ドライブ旅行の傾向が多いことも考えられます。
また、県外・海外のお客様の旅行目的が、
「自然を楽しむ」
「行楽(遊園地、観光施設等)」
「温泉を楽しむ」
「名所・旧跡・歴史」
「郷土料理」
「収穫体験」
などの項目でいずれも県内客よりも上位となっています。
こうしたニーズに対して、連携させた企画提案が有効ではないかと考えられます。
そして、旅行計画の参考資料をどのようにして得るかという点では、県外・海外客の方々では、「インターネット」の割合が県内客の5.4%に対し、33.2%と大きく上回っています。
これは、たとえばワインツーリズムの受付がインターネットのみでありながら、3,500人以上の方々が応募されているという事例からも、ガイドブックや家族・友人の話を参考にしたうえで、さらにインターネットを活用して情報収集するという状況が想定されます。
こうして、統計をみるだけでも、ある程度の傾向と対策は立てられそうです。
実際には、観光地のサービスやおもてなし、地域の個性や特性も大きくお客様のリピートや口コミに影響してくると考えられます。
山梨県の観光を「成長」させていくために必要なことは、どんなことなのでしょうか。引き続き、考えていきたいと思います。
【参考】山梨県観光客動態調査
http://www.pref.yamanashi.jp/kankou-k/17390378357.html