この前の記事でお知らせしたとおり、2月22日から3月9日までの間に7地区で開催される市民ミーティングは、多機能アリーナをテーマとして行われます。
参考までに、合併特例債等を活用する「6つの大型プロジェクト構想」について、2009(平成21)年8月に市が公表した時点(緑色部分)からの進展がわかるように、現在までの進捗状況(青色部分)を簡単にまとめておきます。
1.石和温泉駅周辺整備事業(約39億5千万円)
・駅舎の改築と南北自由通路の整備
・北口広場とアクセス道路の整備
・北口パーキング&レールライド駐車場の整備
【現在の状況】
「基本設計の業務を進行中です。
アクセス道路および北口広場の計画についても設計が進行中で、本年度に用地取得をすすめています。
総事業費は39億5千万円で、国庫補助金と合併特例債を有効利用しながら整備をすすめていきます」
という状況です。
2.バイオマスセンター建設事業(約31億5千5百万円)
・八千蔵地域等開発事業としてバイオマスセンター等を建設
・微生物を活用した生ごみ・汚泥等を原材料とする
肥料生産施設およびエコ関連施設整備
【現在の状況】
「建設地は約2.5ヘクタールを想定し、市内5地区の候補地から用地条件、生活環境、防災、建設コスト等に関し、26項目の用地選定評価を基準配点からの加減法により実施し、笛吹川左岸の笛吹市石和町砂原地内に絞り込み決定しました。
総事業費は7〜8億円、ランニングコストは5〜7千万円を、それぞれ見込んでいます。
平成26年度までの設置を目指して、事業化計画にもとづいて運営方法等を検討し、関係地区との協議や必要な手続きをすすめています。
バイオマスセンター完成後の取扱い品目は、生ごみ、剪定枝、汚泥を念頭に日量15トン規模で検討し、その場合に製造される堆肥の量は年間1,800トン程度を想定しています。
製造する堆肥は、主資材を生ごみ、副資材に剪定枝を利活用することを考えており、堆肥の需要は、事業化計画作成時の事業性可能調査で、年間1,900トン程度を予測しています。
なお、生ごみからの堆肥は特殊肥料、汚泥を資材とする場合は普通肥料に区分されるため、2種類の製品の製造を検討しています」
という状況です。
3.砂原橋架け替えおよび道路整備事業(約24億円)
・砂原橋(笛吹川蛍見橋〜白井河原橋間)の架け替え
・周辺道路改良整備
【現在の状況】
「9月に砂原橋詳細設計業務委託の契約を締結し、国土交通省関東地方整備局甲府河川国道事務所の指導を受け、架設位置の協議申請に必要な資料を作成するなど事業進行中です。
総事業費は25〜30億円を見込み、国庫補助金と合併特例債を有効に利用しながら整備をすすめていきます。
施工期は、下部工は平成23年11月から平成25年5月まで、上部工は平成25年9月までを予定しています。
また、上部工架設・床版工・舗装工は、平成25年11月から平成27年3月までを計画しています」
という状況です。
4.サッカー場建設事業(約9億円)
・境川〜石和地内にサッカー場として天然芝2面と
フットサルグランド4面の整備
・クラブハウス2棟・駐車場・緑地帯等の整備
・総面積3〜4ヘクタール
【現在の状況】
「事業についての検討をすすめています」
という状況です。
5.多目的ホール建設事業(約50億円)
・約1500人程を収容可能な文化ホール・
コンベンションホールなど多目的に活用できる施設整備
・敷地面積(施設、駐車場等)約3ヘクタール
【現在の状況】
「現在の想定では、総事業費は最大で45億円程度を見込んでいます。
建設予定地は県立博物館西側の隣接地とし、基本設計業務を行う業者を決定しました。
建設予定地の概要は敷地面積約4.6ヘクタール(農地約3.8ヘクタール、雑種地ほか約0.8ヘクタール)です。
現段階の想定では、施設の運営および維持管理に必要な費用(ランニングコスト)は、5千万円から8千万円を見込んでいます」
という状況です。
笛吹市役所サイトの「多機能アリーナ建設事業」をご参照ください。
http://www.city.fuefuki.yamanashi.jp/shisei/info.php?cat_id=85
6.ふるさと公園周辺整備事業(約5億円)
・駐車場および公園(遊歩道等)の整備
・用地面積約1.3ヘクタール
【現在の状況】
「みやさか道(第二農免道路)の全面開通に伴い、この道路と接する公園周辺の整備を予定しています。
おもな内容は、駐車場を普通乗用車約100台分増やし、トイレ2棟の増設を行う計画で、総事業費5億円を見込み、国庫補助金と合併特例債を有効に利用しながら整備をすすめていきます。
平成23年度から用地買収に入る予定です」
という状況です。
以上、現状をお知らせしました。
ちなみに、サッカー場を除いた総事業費の合計から、合併特例債をフルに活用すると想定した場合、投資額は元利償還金を含め44億円強程度のボリュームと試算(私算)します。
(2%の金利で20年償還として、年額7億4千万円程度の償還額を見込んだもので、合併特例債の返済部分は年額2億2200万円程度となります)
これに、別途ランニングがかかるというところでしょうか…。
市民ミーティングや議会で、さらに議論を深めていきたいと思います。
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